2013/03/22

タイ渡航前準備(1):予防接種

バンコクに行く前にやることがいくつかあります。
  • 予防接種を受ける
  • 簡単なタイ語を覚える
  • タイのビザを申請する
  • 住む場所を決める
この他に、「楽しいバンコク生活を想像するためにお買い物や遊び情報を調べる」も私としては異国生活をするモチベーション向上のため大事だとおもいますが、とりあえずプライオリティは低いので上記4つを先にやろうと思います。



タイは駐在妻にとっては天国のような場所だと聞きます。
バンコク一等地の高級マンションに住み、お手伝いさんを雇い、運転手がつき、日中暇なのでエステやランチでのんびり・・・、なんて。
だんな様の勤める会社と役職によって住居手当や運転手の手配の程度が異なるようですが、どの国の駐在妻もワークビザが取れなければ暇な方が多いのでしょうね。

私の場合は0歳児をつれてアメリカに引き続き2カ国目の駐在帯同となりますが、どうなることやら。


どんな予防接種を受けるか


渡航前の準備に挙げた「予防接種を受ける」についてまとめておきます。

どの病気の予防接種を受けるかは、これまでもタイでの営業実績のある企業であれば派遣元企業の総務から指示があると思われます。
参考として、在タイ日本大使館のウェブサイト、厚生労働省検疫所「海外渡航のためのワクチン」国立感染症研究所の情報を参考に、推奨されている予防接種の情報を挙げておきます(2013年3月現在)。

成人

(料金は1回につきのもの。日本検疫衛生協会HPより。腸チフス費用のみ在インド日本国大使館HPより。)
予防接種予防接種の回数主な感染源症状
A型肝炎
8,700円
3回:2-4週間隔で2回接種、半年後に3回目。5年間有効。海産魚介類など食べ物から感染。発展途上国では蔓延している。倦怠感が強くなり、重症になると1か月以上の入院が必要となる場合がある。
B型肝炎
8,400円
3回:4週間間隔で2回接種し、さらに、20~24週間後に1回接種。血液や性行為から感染。一般に健康な成人の感染では、ほとんどが一過性感染で、急性肝炎の経過をとるものと不顕性感染となるものがある。いずれも終生免疫を得る。
破傷風
3,500円
1回:12歳で定期予防接種三種混合を受けていれば1回でよい(20代後半以上の場合)。10年間有効。破傷風菌は世界中の土壌の至る所に存在し、日本でも毎年患者が発生。傷口から感染。破傷風菌(Clostridium tetani )が産生する毒素のひとつである神経毒素(破傷風毒 素)により強直性痙攣をひき起こす。重篤な患者では呼吸筋の麻痺により窒息死。
日本脳炎 ※
7,000円
3回:1~4週間間隔で2回接種し、1年後追加接種を1回。4-5年有効。日本脳炎ウイルスを保有する蚊(感染した豚を刺した蚊)に刺されることで感染。重篤な急性脳炎で、死亡率が高く、後遺症を残すことも多い。
狂犬病 ※
12,500円
3回:4週間隔で2回接種し、さらに6か月から12か月後に3回目を接種。
動物に噛まれた後もワクチン接種必要。
イヌだけでなくキツネ、アライグマ、コウモリなどの動物に咬まれることによって感染。発病すればほぼ100%が死亡。
腸チフス ※
5,000円~10,000円
1回:3年有効チフス菌の感染はヒトに限って起こるので、患者および無症状病原体保有者の便と尿、それらに汚染された食品、水、手指が感染源となり、経口的に感染。通常は1~3週間の潜伏期の後、発熱で発症する。熱は段階的に上昇して39~40℃に達する。
インフルエンザ ※
3,600円
1回

※「日本脳炎、狂犬病、腸チフス、インフルエンザは渡航先の流行状況、生活様式によって」受けるかどうか医師と相談する。(在タイ日本国大使館)


小児

「定期接種の項目(三種混合:DPT、BCG、ポリオ、麻疹、風疹、日本脳炎)については、最低でも所定の回数は必ず受ける」(在タイ日本国大使館)

タイの予防接種プログラム:
予防接種birth1m2m4m6m9m12m18m24m4-6y5y12y10-15y
BCG(1)






B型肝炎(1)(2)
(3)



DTP
(ジフテリア、百日咳、破傷風)

(1)(2)(3)

(4)(5)
日本脳炎


(1)
(2)2w後

(3)※

ポリオ
(1)(2)(3)

(4)(5)
Hib(任意)
(1)(2)(3)

(4)

MMR(麻疹、風疹、おたふくかぜ)※


(1)
(2)
A型肝炎(任意)





(1)
(2)4w後
(3)6m後

水痘(任意)





(1)
2種混合(破傷風、ジフテリア)





(1)

(凡例) w ...週、m ...月、y ...年、()内の数字はx回目を表す
※日本脳炎:3回目は1回目の1年後
※MMR:日本では麻疹・風疹2種類のMRワクチンになっているので注意

子供の予防接種注意点


子供の予防接種ですが、日本と違ってB型肝炎がタイでは0歳児の予防接種スケジュールに入っています。
日本脳炎は日本では3歳で摂取となっていますが、タイでは1歳でうけます。
日本で1歳でうける麻疹と風疹のMRは、タイではおたふくかぜを含めた3種のMMRになっているため、この差分についてどうするか医師と相談の必要がありそうです。


生ワクチンは摂取日から27日以上あけ、不活化ワクチンは1週間以上あけるようになっています。子供が定期予防接種で受けるワクチンには生ワクチンがあるので、予防接種に1ヶ月程度の余裕が必要となりますね。

(参考)
生ワクチン:ポリオ,麻しん,風しん,BCG,おたふくかぜ,水痘
不活化ワクチン;DPT,DT,ジフテリア,破傷風,日本脳炎,インフルエンザ,B型肝炎,肺炎球菌,A型肝炎,狂犬病


バンコクにはいくつか日本語に対応できる私立病院があり、医療レベルも高いと言われています。
有名なのは日本人が多く住む地域にあるサミティベート病院(Samitivej Hospitalで、なんと日本語のHPまでありますね・・・。

というわけで、日本で予防接種が日程的に間に合わない場合、バンコクでも予防接種はできます。
費用は1回1,000バーツ~2,000バーツ程度のようです。

私と子供(9ヶ月)がうけた予防接種


参考に、私と息子が受けた予防接種について書いてみます。息子は現在9ヶ月ですが、渡航時には14ヶ月になります。
上記のワクチンで私と息子が受けておくべきだ判断したワクチンは以下の通り。

私:A型肝炎、B型肝炎、日本脳炎、破傷風
息子(9ヶ月):A型肝炎、B型肝炎、Hib、日本脳炎、MMR

ただし私は昨年アメリカで息子を出産し、息子は9ヶ月になるまでアメリカで育ちましたので、この中ですでに受けているものがありました。
私はDTPを出産時にうち、破傷風のワクチンを省くことができました。
息子はB型肝炎とHibはアメリカの定期予防接種で受けていたので省きました。逆にBCGはアメリカではやりませんので、これを日本で受けておきました。12ヶ月になったらMRではなくMMRを受けさせようと思います。
日本では赤ちゃんにはA型肝炎のワクチンをうちませんが、医師と相談して受けておくことにしました。
狂犬病も受けたほうがいいんじゃないかと医師に言われましたが、野良の動物と接することは少なそうですし、噛まれた後どちらにしろワクチン接種が必要であることと、他の優先したい予防接種スケジュール的に日本での摂取が難しそうだったので今回は打たない予定です。

夫は別スケジュールで行動しているのでまだワクチン接種はしていませんが、私と同じものは受けてもらおうと思います。

ワクチン費用は会社負担にできるのですが、本数が多いのでけっこうな金額ですね!
しかし重症化すると恐ろしい病気のワクチンなので、ちゃんと受けておきたいと思います。


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